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祖母逝く

実家の祖母が亡くなった。
94歳明治の生まれだった。

5月の、誕生日の直後に心筋梗塞で入院。
更に数回の心筋梗塞を乗り越えて、
一時は点滴不要になるほどの回復を見せた。
医者も驚く生命力だった。
死なないんじゃないかと思った。

でもとうとう力尽きたようだ。
個人差はあると思うけど、90年以上生きると
体自体も使い切った感じがする。

悲しいという感情は、まだ湧いてこない。
自宅と実家の往復で、日常と非日常が
モザイクのように混ざっている感じ。

幸いなことに従弟が葬儀を扱う事業をやっている。
家族も親戚も済んでいる地区ごとに風習が違うし、
そうそう慣れていることじゃないので、
親戚であり葬儀の専門家でもある存在はとても助かる。
(きっと亡祖母も”○ちゃん、立派になって”と大喜びに違いない。)
FPともども、親戚にいると便利な職業の1つだ。

昨日は「納棺」だった。
地模様の入った白い布張りの棺に遺体を入れるのだが、
その前に「旅支度」。
手っ甲、脚絆を着用させる(遺体メイクを担当してくれた女性が)。
8箇所ある紐を1人一箇所ずつ結ぶ。
棺に入るともう触れられないから、
最後にもう1度さすってあげてくださいなどと言われて、
浴衣の上から祖母をさする。

そしてシーツでくるんで棺へ。
頭の上には編み笠と六文銭の絵を書いた紙を入れる。
(燃えないものは入れちゃいけないから。
三途の川を亘る料金は値上げしていないらしい。)
両足の下には草履。
体には経帷子をのせ、帯代わりの紐をその上に。

旅支度も完了し、棺の蓋を置く。
あとは観音開きの窓を開けての対面となる。

遺体メイクのお蔭で、生きているときより
相当綺麗な顔になっている。
老人性のシミはコンシーラーで消され、
若返った上で、ただ寝ているような肌色。
6万円かかるそうだが、やってもらった後なら納得する価格だ。
旅支度も丁寧に説明してもらえたし。

13年前に祖父が亡くなった際は、
病院から紹介されるままにあれこれと事が進んでいって、
もちろん遺体メイクもなく別人のような顔だった。
自宅での葬儀だったのでてんやわんやだったし。
今回は専門家がいるので随分すっきりと物事が進んでいく。

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Comments

明治生まれの94歳ということは、今年一月に肺炎を起こした私の祖母と同年かも。祖母はその後回復、痴呆が進みながらも介護施設でそれなりに健康で過ごしています。智春さんのおばあ様も一時は回復されたとのこと、この世代の人たちって生きる力が強いなあ。。この度はご愁傷様でした。

Posted by: いおり | September 25, 2006 at 01:20 PM

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